北陸に春の訪れを告げる花の代表「雪割草」。字のごとく、まだ寒さの残る早春に雪をかき分けるように可憐な花を咲かせてくれる。そんな雪割草が開花の時期を迎える3月24日(日)に、輪島市門前町最大のイベント「雪割草まつり」が開催される。毎年、町内外から5,000人以上が訪れる人気の催しだ。能登半島地震の影響で行政がイベントに割ける人的・資金的余剰がないため一度は中止になったそう。しかし、二次避難を含め故郷を離れている人たちが、一時的にでも懐かしい場所へ帰るきっかけを提供したい。そんな思いから「門前町観光協会」と「門前未来づくり新興会」が主催となり、復興の足掛かりとして開催を企画したという。かつての日常を思い出せる場所で再会を喜び、笑顔があふれる機会となりそうだ。イベントでは雪割草の販売、門前そばや輪島ふぐ料理といった地元飲食店のブース出店、ステージイベント、子供縁日ブースなど、家族連れはもちろん友人同士でも楽しめる催しが満載。輪島市の市花となっている雪割草の花言葉は「忍耐」。厳しい寒さの中であっても花を咲かせる雪割草のように、一歩ずつ前に進んでいく足がかりとなる同イベントに足を運んでみてはどうだろうか。開催期間:2024年3月24日(日)開催時間:10:00~15:00開催場所:輪島市立門前東小学校体育館(石川県輪島市門前町清水1-68)問い合わせ先:門前町観光協会 門前未来づくり新興会