雪国・能登に息づく、古き良き風習。地域の人々が守り継ぐ「祈り」の形。一年で最も寒さが身に染みる2月。能登半島一帯は雪に覆われ、静寂で美しい冬の真っただ中にあります。そんな冬景色のなかで行われるのが「節分」の行事です。暦の上では季節の変わり目とされますが、能登の人々にとっては、長い冬を乗り越えるための活力であり、温かな季節を待ちわびる大切な祈りの場でもあります。今回は、寒さを吹き飛ばすような威勢の良い行事から、地域の人々の心を温める伝統的な豆まきまで、能登ならではの節分行事を3つご紹介します。■あまめはぎ(能登町)ユネスコ無形文化遺産にも登録された、能登町に伝わる来訪神行事です。「あまめ」とは怠け者の証である火ダコのこと。これを剥ぎ取るため、異形の面をつけた子供たちが「アマメー!」と叫びながら家々を巡ります。恐ろしい形相で怠け心を戒めますが、その正体は福をもたらす神様。家の人はお餅などを振る舞って一行をもてなし、今年一年の家内安全を願います。雪深い能登に子供たちの元気な声が響く、温かな伝統風習です。■Informationあまめはぎ開催日時/2月3日(火) 17:00~18:00にかけて随時出発開催場所/石川県鳳珠郡能登町(秋吉地区・河ヶ谷地区・清真地区など)TEL/0768-72-0006(秋吉公民館)公式サイトはこちら■正覚院・追儺(ついな)の豆まき(羽咋市)羽咋市の正覚院で約400年にわたり受け継がれる由緒ある行事です。最大の特徴は、裃(かみしも)をまとった「福男」たちが、柔和な笑顔の「お多福」の面をつけて豆をまくこと。「福は内」の掛け声とともに、人間の煩悩を表す赤・青・黄の鬼を追い払います。お多福の優しい表情が邪気を払い、参拝者の心まで清めてくれるよう。歴史ある古刹の凛とした空気の中で、心静かに福を願うことができる厳粛な儀式です。■Information追儺の豆まき開催日時/2月3日(火) 10:00~12:00(豆まきは11:00頃開始予定)開催場所/正覚院(石川県羽咋市寺家町ト84)TEL/0767-22-0838公式サイトはこちら%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.google.com%2Fmaps%2Fembed%3Fpb%3D!1m18!1m12!1m3!1d3189.5149218947813!2d136.7666076!3d36.9258608!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x5ff769c8d857360d%253A0x503e7cf174ac22f8!2z5q2j6Ka66Zmi!5e0!3m2!1sja!2sjp!4v1767751778496!5m2!1sja!2sjp%22%20width%3D%22600%22%20height%3D%22200%22%20style%3D%22border%3A0%3B%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20loading%3D%22lazy%22%20referrerpolicy%3D%22no-referrer-when-downgrade%22%3E%3C%2Fiframe%3E■重蔵神社の節分豆まき(輪島市)輪島市の重蔵神社で行われる節分祭は、地域の強い絆を感じさせる行事です。震災の影響で拝殿での神事が難しい状況が続いていますが、復興への願いと、地域に笑顔を届けたいという想いから今年も執り行われます。当日は還暦の年男や厄年の男性が賑やかに豆をまき、石川県指定無形民俗文化財の祝い唄「輪島まだら」も披露されます。今年は景品が当たる「くじ付き」の豆まきも行われるなど、厳かな唄声と威勢の良い音が響き渡り、人々の祈りが一体となる活気に満ちたひとときです。■Information重蔵神社の豆まき開催日時/2月3日(火) 神事 17:00~、豆まき開始 17:30~開催場所/重蔵神社(石川県輪島市河井町4-69)TEL/0768-22-0695公式サイトはこちら公式SNSはこちら%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.google.com%2Fmaps%2Fembed%3Fpb%3D!1m18!1m12!1m3!1d3169.80409444088!2d136.9062198!3d37.394465!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x5ff12e4361abf8c5%253A0x252480ae090151af!2z6YeN6JS156We56S-!5e0!3m2!1sja!2sjp!4v1767751855932!5m2!1sja!2sjp%22%20width%3D%22600%22%20height%3D%22200%22%20style%3D%22border%3A0%3B%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20loading%3D%22lazy%22%20referrerpolicy%3D%22no-referrer-when-downgrade%22%3E%3C%2Fiframe%3Eいかがでしたでしょうか。雪景色の中に現れる来訪神、寒空の下で笑顔を見せるお多福、そして地域一丸となって行う豆まき。それぞれに形は違いますが、共通しているのは「厳しい冬を越え、良い季節を迎えられますように」というあたたかな願いです。まだ雪の残る能登ですが、そこには人々の熱気と温かい心が息づいています。防寒対策をしっかりとして、能登に伝わる力強い「福」を授かってみてはいかがでしょうか。※掲載されている情報は、時間の経過により実際と異なる場合があります。