①「甘えび」の正式名称とは?正解は「北国赤蝦(ホッコクアカエビ)」です。石川県では能登半島沖合、水深200~700mの海底に生息しており、寿命は約11年あるのだそう。そして驚くことに、甘えびは生まれたときは「全てオス」なんだそうです。5歳前後になると、オスとメスの中間の状態になり、その後メスに変化します。不思議な生態ですね。透き通った美しい紅色の身を持つ甘えびは、刺身や寿司のように生で食べるのが定番です。獲れたての甘えびはプリプリした食感が、一晩寝かせたものはねっとりとした甘みととろけるような味わいが楽しめます。②「金沢甘えび」って何?日本人にはえびが好きな人が多いと聞きますが、その中でも魚介王国石川県のえび好きはトップクラス。9月〜12月に旬を迎える甘えびの金沢港での水揚げ量は全国トップレベルを誇ります。里山里海の豊かな漁場だからこそ手にできる海からの恵みを心ゆくまで味わってほしい。そんな願いを込めて、金沢の漁師たちが自信を持って出荷できる証としてブランドマークをつけて出荷しているのが「金沢甘えび」です。「金沢甘えび」を名乗るには①船が引き上げる最後の網でとれた鮮度が良いもの②サイズが大きいor子持ちのものの2つの条件を満たす必要があります。その量は決して多くはありません。「赤い宝石」ともいわれる抜群の鮮度と旨みは、「金沢」を冠するにふさわしい味わいといえるでしょう。参考■海幸金沢