燃えるように深紅の花を咲かせる「のとキリシマツツジ」。春の奥能登を彩るこの特別なツツジが主役のイベント『のとキリオープンガーデン2025』が今年も開催されます。珠洲市・能登町・輪島市・穴水町を中心とした奥能登地域で、個人宅や施設の庭が一般公開され、訪れる人々を迎えます。「のとキリシマツツジ」とは、江戸時代の園芸ブームのなかで誕生した「江戸キリシマ品種群」のひとつ。もとは霧島山に自生するツツジが江戸に伝わり、類まれな深紅の花を咲かせることから人気を博しました。なかでも能登に伝わり、独自に受け継がれた系統が「のとキリシマツツジ」。DNA分析により能登ならではの品種が存在することも明らかになっています。現在、樹齢100年以上の古木が500株以上現存しているのは全国でも能登だけ。その多くが地元の方の庭にあり、家ごとに大切に守り受け継がれてきたからこそ、今もその美しい姿を鑑賞することができるのです。なお、公開される庭の多くは個人のお宅です。訪問の際はマナーを守って、気持ちよく鑑賞を楽しみましょう。たとえば、案内のない庭には立ち入らない、トイレは事前に済ませる、通路以外に入らない、ゴミは持ち帰る、ひと声のあいさつなど。訪れる前に公式ガイドで鑑賞マナーを確認していきましょう。深紅の花が咲きそろう“奥能登の春”。静かな庭先を鮮やかに彩るこの時期限定の美しい風景を見に、足を運んでみてくださいね。■Information 『のとキリオープンガーデン2025 』開催時期/2025年4月中旬〜5月中旬 会場/奥能登一帯(珠洲市・能登町・輪島市・穴水町など)内容/のとキリシマツツジの庭園一般公開 (個人宅を含む)主催/奥能登ウェルカムプロジェクト推進協議会▪最新情報▷公式サイト/【のとキリオープンガーデン2025】▷SNS/奥能登ウェルカムプロジェクトInstagram