国の重要無形民俗文化財に指定されている「青柏祭(せいはくさい)の曳山(ひきやま)行事」は、能登で最も盛大なお祭りの一つです。この春、2年ぶりに開催されるとあり、地元住民はもちろん、多くの観光客からも注目を集めています。若葉が芽吹く5月、大地主神社(山王神社)を舞台に青柏祭は開催されます。主役は、高さ約12メートル、重さ約20トンと圧倒的な存在感を誇る巨大な曳山、通称「でか山」です。直径2メートルにも及ぶ車輪をきしませながら角を曲がる豪快な「辻廻し(つじまわし)」や、巨大なでか山の進行方向を巧みに調整する「梃子衆(てこしゅう)」の熟練の技は特に必見です。さらに、花形である「木遣り衆(きやりしゅう)」の歌声が響き渡り、曳(ひ)き手の威勢の良い「わっしょい」「エンヤー」といった掛け声が、祭りを一層活気づけます。5月3日から5日の期間中、七尾市の中心部は祭りの熱気に包まれます。4日には鍛冶町(かじまち)、府中町(ふちゅうまち)、魚町(うおまち)の三町のでか山が大地主神社に集結し、5日には能登食祭市場と仙対橋(せんたいばし)付近に勢ぞろいするなど、見どころが満載です。また、祭りに先立つ2日の夜には「人形見(にんぎょうみ)」と呼ばれる伝統行事も行われ、曳山に飾られる人形が各山町の家々に展示されます。復興のシンボルとして、能登の地に活力を取り戻すことを目指すこのイベントでは、観光客の方も「でか山」の曳き手としてご参加いただけます。能登食祭市場やのとじま水族館など、七尾市近隣の観光地も営業を再開していますので、ゴールデンウィークのお出かけに合わせて、ぜひお祭りにご参加ください。■Information青柏祭の曳山行事(でか山)開催日時/2025年5月3日(金)~5日(日) 住所/石川県七尾市山王町(七尾市街地中心部 大地主神社)問い合わせ先/七尾市産業部交流推進課TEL/0767-53-8424お祭りの詳細は【青柏祭でか山保存会HP】にて